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Matte Kudasai

 

Part II    PROVIDENCE

Still, by the window pane

Pain, like the rain that's falling
She waits in the air, Matte Kudasai
She sleeps in a chair, in her sad L'America


When, when was the night so long
Long, like the notes I'm sending
She waits in the air, Matte Kudasai
She sleeps in a chair, in her sad L'America

 

 

窓辺にひっそりと佇めば

 

巷に雨の降る如く わが心には銀の矢が
その向こうには あまたの星, 宝冠のごとく
今宵また 虚空の眼に3つの聖痕が刻まれる
その眼を閉じれば 寂寞の闇に飲まれよう

 

ああ それはいつの日か いつの夜か
何度 想いをはせたであろう
ほんの少しだけ 腕を伸ばせば届くのだと


君の両腕は

ぼくの全ての地平線なのだから

 

だからもう少し


待ってください

 

Crazy Diamonds

街のベルが鳴り終わったら
僕は1枚のCDを取り出す
グラスに琥珀の液体を灌いでその上に翳したら
窓辺にそっと置く


静かに待てばやがて月は昇り
闇に濾された光がその中に宿る
光は琥珀の中を次々と銀のディスクに伝わって
虹の音を紡ぎ始める


 鬩ぎ合う光と音の芳香よ
 睦み合う陰と陽の宝幸よ
 I have no mouth, but I must scream
 I have no mouse, but I must scroll


 織りなす闇の光の渦から
 犇めく静寂の音の波から
 I have no mouth, but I must scream
 I have no mouse, but I must scroll


するとこの身は銀色の毛に覆われ
七色の力が熱い血潮を呼び覚ます
僕の四肢は迸る情熱にひたすら震えながら
その山を一気に駆け上る


 君よ聞けこの咆吼を
 君よ見よこの彷徨を
 I have no mouth, but I must scream
 I have no mouse, but I must scroll
 

I C Q

繋げば浮かぶ君の名前のウィンドーが
もしも赤なら
僕の指は海に漕ぎ出す櫂になる

 

不意に煌めく君の名前のウィンドーが
もしも青なら
僕の心は網にかかって戻される

 

あぁ,それを待っていたのではなかったか
そのために今日も漕ぎ出したのではなかったか

 

他愛ない言葉が寄せるウィンドーが
もしも黄色なら
僕の目は君から姿を隠す

 

夜の海に無数に散らばるウィンドーが
もしもひとつなら
僕の唇には指が立つ

 

あぁ,それなのに決して送信されることもなく
たまり続けるタイトルだけのメール

 

© 2015-  by kalcha

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