Kalcha's Papier colle avec le texte
il castello dei destini incrociani
地図と記号 第4部 宿命の交わるⅩ 前章
ビルの谷間にひとつの城があって 夜の闇に追いつかれてしまった旅人ならば 騎士であれ 貴婦人であれ 王の一行や通りすがりの者であれ 誰にでも 憩いの場を与えていた
そもそも
第1部にあった始まりのK駅とは京都駅のことで
第2部の舞台はクイーンズランドのカーセルダイン駅なのだがこれはQのC 栄とシートレインランドはSとS
第3部は弓浦市である
記号にフカい意味はない
しかし暗合とかゆいだすと々にでも解釈はできるものだ
ただタロット10番の運命の輪のカードを今回最初にS駅のKホテルで引いたのは これは観覧車のことではないかと思った
始まりの京都駅の待合室で配られていたのはトランプではなくタロットカードであった Kが卓上を掃き清めるように捲き散らかされたカードを引き寄せ ただ1枚のカードを抜き取って自分の正面に置いたのはもう4年も前のことだ 今再びそのカードを使って これは自分だと その述べようとしていることは とゆう物語をはじめよう
ところで世界三大エロ小説とゆえば デカメロン 金瓶梅 そしてアラビアンナイトである デカメロンはまだ小ネタでホイで取り上げていないが あとのふたつは以前まとめた 今回はタロットとゆう小物が用意されたためにこれを少し違う観点から進めることになっている サブテキストはタイトルにあるあれだ
プロットとしては前回果たせなかったアライヤンナイト二千十九夜目の物語としてもよいだろう 発作的に進めるとすれば毎回タロットを引けば 海馬体から大脳皮質へのショートサーキットが生まれるのだ それが抑圧された?夢意識とゆうものである
抑圧とは自我を脅かす願望や衝動を意識から締め出して意識下に押し留めること しかし 意識されないままそれらを保持している状態とは何だったのか これはもう性的誘惑とゆうよりただの性的空想 つまり無意識な空想に過ぎないのかも知れないとゆうことだが
今回 予定が変更になることは事前にわかっていた
さらにモシトツ補填した計画もかなわなかったのだ
引いた「運命の輪」カードが逆位で出たからである
宿命とは宿すもの
運命とは運ぶもの
さて いつになったら本編が始まるのかとゆうと これは 城にたどり着けないとゆうあの話ではなくて たんに予定がころころ変わる上に そろそろ年末進行モードで技工はたまる 往診はある そこへ厳しい筋トレがある 叔母の年賀状を作る 自分のはまだまだ 積ん読はたまる 夜は眠い 巷に出かけるのはめんどくちい 忘年会が3つ 参加しているオンラインゲームが4つ 箱根行きもある 名古屋役員総会もある それまでに本を印刷する とゆうことなのだ 今朝のトゥデイズフォーチュンでななこに仕事の進め方に注意とおこらえた ははは(脱力) しかし22枚もある大アルカナAAだけは何とかしなければと思う今日この頃なのであった
こーゆーのはシトツの縛りプレーのようなもんで かえって良い作品ができるもんである
とオモタら表のデザインにミスを発見した
表デザインのミスとは
★マークである
これでは上下がわかってしまうのだ
HTMLでは文字を横に倒す手はあるのだが上下の逆転はない
困った
ちなみに アルカナという言葉はラテン語の「アルカーヌム(arcanum)」の複数形で「机の引き出しの中」を意味している そこから「引き出しに隠されたもの」を指し 転じて「秘密」や「神秘」などを表す
カードの向きに応じて「正位置」「逆位置」の二つの向きがあり それぞれカードの意味する内容が変わる
基本的には 正位置はそのカードのプラスの意味をとらえて 逆位置はそのカードのマイナスの意味を示す
ただ中には 「死神のカード」のように逆位置の方が良い意味として捉えられるカードもあるし 「塔のカード」のように正位置・逆位置のどちらをとってもマイナスの印象を受けるものもある
Kは暗闇から出る いや 中に入る 暗闇は外に拡がっている ここには何かが見える
とマーこんな風に見ようとすると ではその「何か」を取りだしてみようとゆうことになって 躓く だからいったん「そうゆうものはない」とか「そうゆうものではないはずだ」などと考えるか「ないものとは何か」とゆう風に切り替えるのだ
つまり「ありそうもないこと」とゆうお話しである
あと5枚だ
7戦車 8力 9隠者 10運命の輪 11正義
明日中に完成するぞ
1枚のカードを引き寄せ手鏡のようにのぞき込む
アイスマンのY字路の選択は右の道であったがハッピーエンドではなかった 海王星のKは優柔不断なのでこうゆう選択肢は簡単に決められるものではない ツールが必要だった それがタロットだったとゆうことだ
Y字路とゆうのはどうもはっきりしていなくて その先が広がっているのかまた先で繋がっているのかようわからんのだ T字路のばわいは右へ行くか左へ行くかははっきりしている つまり180度方向が違うから何かあってもあきらめがつく そうゆう反対の選択をした割り切りとゆうものである T字路は言い訳がきかないがY字路は言い訳がしたくなる とゆうのが高田純次センセの教えだが
今回 3つの選択肢の1つは既に除外されていて残るは2つ しかしそのひとつもヴェールに包まれて選べなかったから 残る1つにしか選択の余地はなかった それは宿命だったのか
そこで狡猾なKはあらかじめ隠しカードを開いておいたのだ そうして秋田は秋田の風が吹いた
あと2枚だ
ここでぼくの持っているカードが少し違うことに気づいた
XI. Justice -> Courage と VIII. Strength -> Harmony
なのである これはバージョン違いである
そして最後に引くのは
VIII. Strength -> Harmony
X. Wheel
のどちらだろうか^^
それが最後に残れば面白いと思っていたカードについては ラスト2枚(8と10)には残ったが 順番は当初期待していたものではなかった
なぜだろう
前項の2枚(8と11)のデザインの違いはバージョンを調べてみたがよくわからない マルセイユ版とウェイト版(ライダー版)でも基本は同じ ただ8と11が入れ替わっているではないか! Kは11→10→8と引いたのだが ここをどうやら勘違いしていたようだ 0番(愚者)についても扱いは違う 0はゆわばジョーカーのようなものだ これはゼロ学から見れば暗合があるかも知れない 宿命は既に定められたものだが 運命はこれに意志が加わるからだ EP9に興味はないとしてもだ
まだ結末を急ぐ段階ではないのでもう少し考察してみよう
物語の糸がもつれてしまうのは カードとカードの組み合わせが難しかったからではない
前項で なぜ10をはさんで8と11が入れ替わったのかとゆうと19世紀末の「黄金の夜明け団 (The Hermetic Order of the Golden Dawn」の新解釈によるもので このウェイト版は「VIII.力」のカードを獅子宮に対応させたために占星術上の順番が合わなくなったからとゆうことだ
マルセイユ版の数列では1~9までの精神世界の領域が10番の「運命の輪」によって一度区切られ 11~20の現実世界の領域に入ったことを表している 故に1と11にそれぞれ始まりにして未知の可能性を暗示する∞が一つずつ 21番の「世界」にはその2つの世界の統合を表すように2つの∞が描かれている
今回引いた最後の3枚 XI→Ⅹ→Ⅷ とゆう順番はけして作為的なものではなく全くの偶然だが
Ⅷ は 白羊宮説 獅子宮説 「獅子宮+処女宮」説 宝瓶宮説 と金星説があり
XI は 白羊宮説 獅子宮説 「獅子宮+処女宮」説 宝瓶宮説と太陽説 金星説 火星説 海王星説がある
そして
X の「運命の輪」には 星座:処女宮説 天蠍宮説 磨羯宮説と 惑星:水星説 木星説 天王星説 「未知の惑星」説 「天王星+木星」説 があり
特定の星座や惑星とは対応せず「四大元素」をあらわすという説もある
Kは口をひらき声を出そうとして口ごもる 今こそ自身の物語を言うべきときなのだ なぜならその2枚のカードは明らかに自身の物語を ここまで導いてきた物語と邂逅を示していたからであった 例えばタロットを並べて手品のようにそこから物語を作り上げていくことは美術館の絵を使ってもできる アレゴリーやイコノロジーとして読み取るべき事物や描くべき事物はどこにでも配置されるからだ それを求めて川崎と箱根まで事前調査に行ったのだ
ここでもう一度 前項の最後の3枚 XI→X→Ⅷ をぼくの持っているアラビアンナイト版で見てみよう
このカードの XIのタイトルは「勇気 (Courage)」なのでマルセイユ版と同じ「力(Strength)」(ウェイト版では8)
この入れ替えが混乱を招いたことは前述した
となるとⅧは「正義(Jjustice)」とゆうことになるが このアラビアンナイト版のデザイン(Harmony)はまた違うのである!
マルセイユ版でもウェイト版でも 「正義」のカードは 公正・公平 善行 均衡 誠意 善意 両立
この中で近いものは何だろう
調べてはいるが このカードに Harmony とゆうタイトルはない それはしいてゆうなら意味は14番の「節制」が近い 調和 自制 節度 献身 順調だ
「均衡」? それはフォースにバランスをもたらすものなのか? では0とは何者?
8とゆうアラビア数字はふたつの○を一筆書きにしたものである 天秤の2つの皿のことでもあるのだろう 横に寝れば無限になる
今やカードの片々は名画の美術館となった イタロ・カルヴィーノはこの物語を2つの章として 宿命の交わる「城」と「酒場」で構成し さらに第3章を付け加える予定であったがそれは構想のみに終わった
そこでぼくが画く第3章の舞台とは
以下 本章で結論を述べる