top of page

地図と記号 4

 

 前項で男性読者は風呂を覗いて女性読者に欲情したか などとゆうては洒落にもならない よくじょうとは ほしいと思う心だ ヒトは自分の言動や感情のコントロールの仕方を学びながらオトナになる生物だが そうは簡単にはゆかないのだ あなたの周囲には色んなものがあるから ものとあなたの関係は選り好みした親密な関係である あなたが自分のものと感じるものだけがあなたのものとなる それはものの肉体性との関係であり それを見たり触れたりする行為にとって換わる知的あるいは感情的な観念との関係ではない そしてひとたびあなたの手に取られ あなたの所有者としての烙印を押されると そのものはもはやそこにたまたまあるようには見えず メッセージの一部 標識や表象で織りなされた追憶としての意味を帯びるのである あなたは所有欲が強いのか まだそうだと決めつける要素はない 今のところはあなた自身に対して所有欲が強く あなたのなにかをそこに認めることの出来る表象に執着し それといっしょに自分がなくなることを恐れているとゆえるだけだ ここにある地図はB点とA点を繋ぐための単なる覚え書きである X軸とY軸との交点なのだ

 第4章

 

 あなたはどうしますか

 

━─━─━囗━─━─━─━─━─━─━
       ↓

 

 1 ****
 2 ****
 3 北へ行く
 4 東へ行く
 5 ******

4-2

 

 方角の選択はどちらでも良かったのですが 北が選択されました

 

 さて下ののアルバムでは オリジナルと何が違うのかとゆうと 曲のテンポを遅く編集してあります しかも時間がゆっくり流れているだけではなく 曲順が入れ替わっているのです 時間には好機とゆうものがあります n次元と(n+1)次元の違いは時間要素であるとゆうのが昔からの着想でした われわれは1じげん 2じげん 3じげん までは捉えられるわけですが その高次とはなんだろうと 4じげんの解釈に時間を考えたわけですね でわ4じげんの次に来るモノは何だろう

 

 給食時間である

 

 とゆうのは既出ですが インターステラでは未来の人類の世界でした

 キケロは時間と好機を分別ゴミに出しアレゴリーの翼を2方向にスプリットしました リューベンスは時間と好機を親子関係に捉え真理とゆう娘を宛がった ボッカチオは好機を女神に結びつけ マルシャンは時が好機を連れ去ったとの発想から活用されない好機を描き ベルニーニは好機ではなく真理が連れ去られたと見なしました

 

 5曲目にあった私が一番好きな「風の歌」が最後に位置しているのはそのためです

4-3

 

 ボルタック商店の地図(2-2※火曜日の項参照)で上方にある矢印はその位置(井戸時計店)を指し示していますが 下方にある矢印は改行マークです これは一つの鏡像でしょうか 北へ向かう読者と南へ向かう読者はどこかで交錯しているのか 井戸時計店で入手したヲッチで Digital Touch しているのか 竜頭を巻き戻してあの待合室に戻ってみましょう

 

 あなたの肖像に加えるもう一つの重要な輪郭があります あなたの頭の中には壁があって様々な時間を区切ることができ そしてその時間の中を平行して走る水路に沿ってあなたは留まったり 流れていったり 没入したりするのです とゆうことはあなたが同時にいくつもの人生を生きたいとゆうことを示しているのでしょうか あるいは実際にそのように生きているとゆうことなのか ある場所である人物といっしょに過ごす人生と他の場所で別の人物と過ごす人生とを区別しているとゆうことなのか あなたはそれぞれの経験につきひとつの不満足を割引し そしてそれはすべての不満足を総計したものの中で初めて帳尻が合うとゆうようにしているとゆうことなのか それは鏡像ではなくて

 

 待合室で配られていたのはトランプではなくタロットカードでした あなたは卓上を掃き清めるように捲き散らかされたカードを引き寄せ ただ1枚のカードを抜き取って自分の正面に置きます そしてそのカードで これは私だと あなたのゆわんとしていること その述べようとしている物語をはじめたのです

4-4

 

 待合室でありビュッフェでもあるその場所からあなたはサブホームにある30番乗り場へと向かう 以前ここへは一度降りたことがある 今回はここから北へ出発する 帰りは急流を下ることになるのだが 時間はあれよあれよとゆう間に 巻戻り 巻進み 入り交じり 特異点定理に収束する 膨張する方向に進む矢と 無秩序を増大させる熱力学的な矢と 未来ではなく過去を覚えている方向にある時間の矢 この3つだ

 

 古代インドには時間は流れなかった「静止」「持続」「消滅」のみである しかし今の科学では「時空図」は空間であるX軸と時間であるY軸をもって表す 時間は空間の中で延びたり縮んだりしている そのバワイ男性読者は女性読者に包含されるとゆうことだ 運動している観測者の方から見れば「固有時」とゆうものはあるのだが 空間的に隔たった出来事には同時性はありえないとゆう理論は 運動状態の異なる観測者によってなされた時間測定は一致しないとゆうことであった

 

 しかし時間方向を区別するには四方向ではなく

 少なくとも5本の矢を揃えなければならない

 

 それは金曜日には揃うであろう

bottom of page