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Kalcha's Papier colle avec le texte

地図と記号 続編
第二部 第4章
"déjà vu"は 片目がもう片方の目よりわずかに早く見た部分的な視覚が記憶されミリ秒後にもう片方の目で見た同じ光景が強い既視感を引き起こすとゆうのであれば 隻眼や聴覚や触覚によっても起こるバワイを説明できない しかし人間の感覚から神経を通ってきた信号が脳内で認識し記憶される段階で 脳内で認識される作業以前に別ルートを通り記憶として直接脳内に記憶として蓄えられ 脳が認識をした段階で既に記憶として存在するという事実を再認識することによりおこる現象だとすればどうだろう そこで逆に"jamais vu"についても同じように考えられるだろうか
シートレインランドのホイールからの帰り道Kは次の目的へ立ち寄るはずだったのだがサブウェイは混雑していて降りる駅をまたも間違えた そもそも行きの道から路線を間違えていた ホテルマンに教えられた路線は当初の目的地行きではなく それは車窓から途中で対岸のピアに見えていた そこでノンストップで終着駅についてからわざわざ引き返す普通列車に乗ったのだ 途中の駅からはさらに徒歩で30分近くもかかった 地図ではピアとピアの間の橋を渡るとすぐだと思ったのに 跨線橋が長く続いて大回りしなければならなかったからである はからずも橋のたもとにあるホテルからちょうど出てきた一台の車は女が運転していた 入り口にはふたつの象が いやガネーシャの像があった そうか"déjà vu"はこのせいだったのか しかし次の目的地は"jamais vu"なのか?
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