Kalcha's Papier colle avec le texte
Salon de Marron
地図と記号 第五部 茶楼閣
・ヘプタポーダの章 1
ジョヴァンニ・ボッカッチョ(伊: Giovanni Boccaccio, 1313年6月16日 - 1375年12月21日)
フィレンツェのシトだが出生地は不明 パリまたはトスカナとゆわれる 母はパリの生まれで彼が生まれてすぐに死んだ 私生児である
名前の読みはボッカチョでもボッカチオでも良い
ちなみに
イラマチオが正しくイマラチオは誤読である 魔羅とフェラを混同している 語源はラテン語のirrumo(授乳する 吸わせる)の名詞形なのだ
エンガチョもエンガツィオとなると221である
そこでぼくもボッカツィオと呼びたいが ここではカラヴァッジョのようにボッカチョとしよう
早くからダンテに学び 当初「戯曲」だけのタイトルであったのを 神聖化して「神曲」の名を定着させたのは彼である デカメロンは「人曲」と呼ばれる
ボッカチョには娘がいた
名前をビオランテとゆう
7歳で死んだことになっているが
実は薔薇に姿を変えて六百年以上生きていた
・ヘプタポーダの章 2
ボッカチョは商人である父の仕事を継がず ナポリで聖会法の勉強をさせられたが 生来は文学を愛好していた またイケメンで話し上手であったため社交界でもてはやされる 宮廷の貴婦人たちにも気に入られ 王の私生児マリアと相思の仲となるも マリアは程なく一貴族に嫁してこの恋は終わった しかしマリアの俤は終生彼の念頭を去らず アンメッタの名前で数々の作品に登場させた フィアンメッタ(小さな炎)とゆう八脚韻詩もある これはゆわばダンテのベアトリーチェに準えたものである
そこには後年のデカメロンに花咲く構想がすでにあった
30歳頃に父の仕事が不振でフィレンツエに帰るが ナポリへの想い忘れがたくまた浮き名を流し 一人の女性にビオランテとゆう娘を産ませる
34歳頃ヨーロッパ中をペスト「黒死病」が襲い 父もそれで死んだ まさに乱世または末法の時代であった この渦中にデカメロンを書き始めたのが36歳頃である 完成まで5年ほどかかった
聖マリア・ノヴェッラの教会で落ち合った7人の女性が男性3人を加えて ペストから逃れるためフィレンツェ郊外に引きこもって退屈しのぎの話をするという話
つまりデカメロンは後に流行する「枠物語」の元祖だ 一定の筋を持つ物語の中にさらに別個の物語が盛り込まれるものである 10日間1日に10の話が物語られて百話に及ぶ こうゆう形式は宗教には既に空海の『秘密曼荼羅十住心論』などがある 手塚の百物語については後述する
デカメロン
1.自由テーマ
2.多くの苦難をへたのち成功や幸福を得た人の話
3.長い間熱望したもの、あるいは失ったものを手に入れた話
4.不幸な恋人たちの話
5.不幸のあとに幸福に巡り合う恋人たちの話
6.とっさのうまい返答で危機を回避した人の話
7.夫を騙した妻の話
8.男が女を、女が男を騙す話
9.自由テーマ
10.気高く寛大な行為についての話
さて今回ぼくはこの続きを書こうとゆうわけではない
薔薇に姿を変えていまによみがえったビオランテをトリックスターにしたお話しなのである
彼女は今ぼくのためにあるものを作ってくれている
・ヘプタポーダの章 3
ボッカチョはイタリヤルネサンスの先駆けのシトである
デカメロンは 枠物語として「千一夜物語」や「七賢者の書」などの影響を受けている 後に影響を与えたのは「カンタベリー物語」や「エプタメロン」がある
これが「ボストンでは禁止」のごとく世界三大エロ小説の一つになったのは たぶん3日目の「ほしくてたまらなかったものが手に入ったという物語」あたりなのだろうが さほどに露骨な表現とは思えない
そもそもは50歳ほど年上のダンテに肖った物語であり ポルノではない
また10歳ほど年上のペトラルカとの親交も大きく 三者三様のファムファタルがある
ダンテとベアトリーチェ
ペトラルカとラウラ
ボッカチョとマリア(ダクィーノ)
Behold Fiammetta, shown in Vision here. Gloom-girt 'mid Spring-flushed apple-growth she stands;
And as she sways the branches with her hands, Along her arm the sundered bloom falls sheer, In separate petals shed, each like a tear; While from the quivering bough the bird expands His wings. And lo! thy spirit understands Life shaken and shower'd and flown, and Death drawn near. All stirs with change. Her garments beat the air: 10 The angel circling round her aureole Shimmers in flight against the tree's grey bole: While she, with reassuring eyes most fair, A presage and a promise stands; as 'twere On Death's dark storm the rainbow of the Soul.
どうも女々しい^^
なかなか本題に行かないがマー良いだろう
さてヘプタポーダとは7です ドデカポーダだと12です トリトンです
デカメロンは10であり つまりモノ ヂ トリ テトラ ペンタの倍数接頭辞です
ビオランテが編んでくれているのは本来はノナの9ですが
作為として7+2になっているはずです
なぜ7に分解したかとゆうと
以下次回
・ヘプタポーダの章 4
一般に記憶されたものの保持量は時間の経過とともに減少するが(忘却曲線)条件によっては学習直後よりも一定時間を経てからのほうが保持量が増加することがありこれをレミニッセンスとゆうが ここでは物語性の話として「無意識の模倣」とする
「物語には物語をひっつける作用がひそんでいる」 レミニッセンスの本質は「模倣」である アナロギアが物語とゆうコンテキストに絡む
さて G・ルネ・ホッケ『文学におけるマニエリスム』によれば 言語遊戯の具体的な技巧として 回文 逆文(蟹言葉) アナグラム 忌字(例えばsを抜く)のリポグラマ 一個ずつ文字を落としていくカイマータ 集字(同一の文字をできるだけ多く使う)のパングラマ 類似音の語を並置する類音重畳法(パロノマジー) 文字や数字によって言葉の隠された意味を探るイソプセフィー 寓意 アレゴリー 擬人法 「鍵の髯」のように語を非本来的意味で使う濫喩(カタクレーゼ) 包括的概念と狭義概念を入れ替える提喩(シネクドケー) 誇大表現の張喩(ヒペルベル) 短縮表現のエプリセ 「氷の焔」のような矛盾形容法(オキシロモン) 予想もしなかった言葉で落ちを作るアプロスドケトン 単音綴(ロゴダエダリア) 接続詞省略(アツイデトン) 嵌め込み詩(ヴェルスラポルタティ)などである
とは別に
デカメロンの3日目の物語が性的な欲望の話であったとゆうことは ボッカチョの淫猥性は世紀の堕落によるばかりではなく 彼自身がそのような醜聞を好んでいたからでもある しかし彼はマリアを失うことにより初めてダンテになろうとした 失ったものを別のものへの再生を試みたのだ
ボキャは その物語をビオランテに語った
そのシトツのご褒美が Cat o' nine tails であった
そしてそれにひとつの注文を付けた
七色の鞭条と金と銀の把柄 これをもって九尾とすること
次の目的地で教えて貰った「さよなら歌舞伎町」の映画はなかなか切なかった これも枠構造の構成とゆえる 詳細は次章で
以下 本章に続く